製品仕様
・ 最大1Mbit/sのCANビットレートに対応
・ 工業用温度範囲-40〜+ 85
・ USB 2.0フルスピード、FTDI FT245RLを使用
・ NXP/Philips SJA1000 CANコントローラー(16Mhzで動作)
・ NXP /フィリップス82C251 CANトランシーバー(ISO 11898-24V)
・ CAN 2.0A(11ビットID)およびCAN 2.0B(29ビットID)に準拠
・ RTRフレームをサポート
・ 32 CANフレームの深いFIFOバッファ(着信フレーム用)
・ タイムスタンプ(オプション)(受信フレームのミリ秒単位)
・ CiA DS102-1規格に準拠したCAN接続
・ USB経由で供給される電源
・ フリーインターフェースDLL(32ビットおよび64ビット)または低レベルのASCIIコマンドAPI
・ Windows 7、8、10、11をサポート
・ 無料のWindows USBドライバーが利用可能(32ビットおよび64ビット)
・ 無料のLinux FTDI USBドライバーが利用可能
・ 無料のMacOS FTDI USBドライバーが利用可能
・ CANアクティビティ用の緑色LED
・ CANエラーアクティビティ用の赤色LED
・ USB経由でファームウェアを更新可能
・ CE、RoHS、WEEE準拠
◆ 寸法、外形
全長:55mm、全幅:36mm、全高:16mm、
重量:70グラム。
ブルー透明ケース
1メートルシールドUSBケーブル
◆ ピンの割り当て (CiA推奨DS102-1に準拠)
製品としてのCANUSBのコネクタには、pin2, pin3, pin7 だけが接続されています。
他のピンは接続されていません。外部電源は不要です。
◆ CANUSBの接続
----------- 接続上の注意 (CAN仕様) ----------
CANネットワーク接続の基本
- 少なくとも2つのCANノードが必要です。
- ネットワークの両端に120Ωの終端抵抗を接続します。
- CANUSBをネットワークの端に接続する場合、その近くに120Ωの抵抗を追加します。
- もう一方の端にも120Ωの抵抗を設置してください。
- インピーダンスが60Ω程度のツイストペアケーブルを使用します。
- ノード間で共通のGNDがない場合は、グランドを接続してください。
CANUSB ドライバと使用方法
USBドライバのインストール
- CANUSBはFTDI社のFT245BMチップを使用。
- USBケーブルをPCに接続すると、ドライバは自動でインストールされます(ネット接続が必要)。
- 自動インストールされるのは、USBドライバ(D2XX)。
VCP(仮想COMポート)ドライバの使用
- VCPドライバを使うとCANUSBをUARTのように扱えます。
- インストール手順:
- デバイスマネージャーで「USB Serial Converter」のプロパティを開く。
- 「詳細設定」タブを選び、「VCPをロードする」にチェック。
- USBを一度抜いて再接続。
- 接続後、COMポート番号を確認してください。
- CANUSBを差し替えると、COM番号が増えるので注意。
- 複数のCANUSBを同時に接続可能。
VCPモードの利点
- CAN232J_PRG(弊社モニターソフト)が使用可能。
- Tera Termなどのシリアル通信ソフトで操作可能。
- 通信コマンドはシンプルなASCII形式。
Direct Driver(D2XX)モード
- 高速動作用ドライバ。
- 使用にはFTDI社のDLLライブラリが必要。
- ソフト開発時にライブラリ関数の組み込みが必要。
- 詳細はメーカーサイト参照。
CAN通信の仕様と性能
- 11bit/29bit ID フォーマット両対応。
- 32データ分のFIFOメモリを内蔵。
- 受信時にタイムスタンプ(ms単位)付加が可能。
- FIFOオーバーフロー時にはERRランプが点滅。
- 高速通信や繰り返しデータにも対応可能。
CANUSB VCPモード通信とソフトウェアについて
VCPモードでの通信速度特性
- VCPモードでは、RS232のボーレート設定は無視されます。
- 実際の通信はUSBで行われ、CANUSB内部では8bitパラレル通信です。
- 仮想COMモードによる通信速度の低下はほとんどありません。
COMポートの確認と開発のしやすさ
- COMポート番号はデバイスマネージャで確認可能。
- 必要に応じてポート番号の変更が可能です。
- Windows上では、D2XXよりもVCPモードの方が簡単にソフト開発できます。
注意事項:
本製品はハードウェア単体での提供となり、PC側ソフトウェアは付属しません。
CANUSBへのコマンド送信やデータ受信のためには、ユーザーが別途ソフトウェアを用意・開発する必要があります。
マニュアルやインストール手順などの資料も同梱されていないため、以下のメーカーサイトから必要な情報をダウンロードしてご利用ください。
メーカのホームページ https://www.canusb.com
CANUSBマニアル(pdf)英文
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